償却・敷引とは

償却・敷引について説明します

「償却・敷引」とは？

償却【しょうきゃく】・敷引【しきびき】とは、部屋を退去する際の精算で
敷金（あるいは保証金）から差し引くことがあらかじめ決められている金額のことです。

そもそも敷金【しききん】とは、退去時の家賃の滞納や傷んだ箇所の修繕費等の保証として
大家さんに先に預けておくお金です。
未払いの家賃や入居者の過失で壊れたところの修理費などを差し引いて、残額が戻ってきます。
（ただし、部屋がひどく汚れていたり、壊れていた場合など、預けた敷金の額を超えて
費用がかかるときには、追加で費用を請求されることがあります。）

償却あるいは敷引として契約書等に表示されている場合、その金額については戻ってきません。
この分は絶対に返しませんよ、ということです。
たとえば敷金25万円、敷引15万円だったら、戻ってくるのは最大で10万円です。
部屋をきれいに使ったから多く戻ってくることはありません。

償却あるいは敷引で差し引かれる金額は、大家さんが礼金の代わりとして受領するケースもあれば、
修繕費等に宛てられるケースもあります。後者の場合には、部屋の使用状況によっては、
やはり追加で費用を請求されることもあります。

保証金【ほしょうきん】は、意味合いは敷金と同じです。
ちなみに、礼金【れいきん】は、賃貸借契約が成立したことで大家さんに支払う謝礼金です。
「貸してくれてありがとうございます」という意味のお金なので、一切返金はされません。

契約の際には、家賃の他にも色々とお金がかかります。
どういう項目があるのか、それは何のための費用なのか、戻ってくるのかこないのか、など
確認しておきましょう。

執筆者：株式会社アパマンショップネットワーク　FC管理部