新生活のスタートで賃貸物件を探し始める方は多いのではないでしょうか。
賃貸契約にかかる費用のほかにも、引越し費用や生活に必要な電化製品なども買い揃えなければならないため、できるだけ経費は抑えたいという方は少なくありません。初期費用の内訳や相場、安く抑えるコツを知って、賢く新生活をはじめましょう!
賃貸物件を借りるときは契約を交わしますが、その際初期費用というものが必要になります。
初期費用とは一般的に敷金、礼金、仲介手数料や前家賃などがあります。
最初に知っておきたい初期費用の内訳や支払うタイミングについて解説していきます。
初期費用を支払うタイミングは一般的に、賃貸借契約後です。支払い期限は入居審査通過後、1週間~10日程度に設定されている場合が多く、支払い方法は現金、銀行振込が一般的です。
不動産会社によっては、入居審査を通過し重要事項説明を受けた後に、初期費用の一部を手付金(家賃1か月分程度)として先に支払わなければいけない場合があります。万が一キャンセルした際にこの手付金が戻ってくるかどうか確認しておきましょう。
毎月支払っていけそうな家賃だけを見て物件を探しがちですが、まとまると高額になる初期費用についても物件を決めてから焦らないように事前に予算を立てておく必要があります。まずは相場や計算方法を知って、大体の初期費用を想定できるようにしておきましょう。
初期費用は一般的に敷金や礼金、仲介手数料や前家賃のなど、大体家賃の5ヶ月~6ヶ月分がかかるといわれています。一般的な相場といわれる敷金1ヶ月、礼金1ヶ月、仲介手数料1ヶ月、前家賃1ヶ月で、家賃70,000円の場合にかかる初期費用をシュミレーションしてみましょう。
敷金(家賃1ヶ月分) | 7万円 |
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礼金(家賃1ヶ月分) | 7万円 |
前家賃 | 7万円 |
仲介手数料 | 7万円 |
火災保険料 | 2万円 |
保証料 | 3万7,500円 |
鍵交換費用 | 1万5,000円 |
初期費用 合計 | 35万2,500円 |
上記に加え、部屋の消臭代、害虫駆除費用などが物件によって加算される場合もあります。家具家電購入費や引っ越し費用もかかることを忘れずに!
家賃の5~6か月分かかる初期費用を現金で用意するのは、簡単なことではありません。不動産会社によっては、初期費用のクレジットカード払いや分割払いが可能です。
クレジットカード払いであれば引き落としは、翌月、あるいは翌々月という場合が多いので、「翌月のボーナスを初期費用の一部に充てる」などという計算が可能です。また、ポイントが貯まるというメリットもあります。初期費用40万円で還元率0.5%の場合、2,000円分のポイントが貯まります。
ただ、手数料やポイント分を負担しなければいけないため、クレジットカード払いが可能な不動産会社はそれほど多くありません。物件選びの際には事前に支払い方法を確認しておくといいでしょう。
また、不動産会社によってはクレジットカード一括払いしか対応していない場合もあるので、併せて分割払いやリボ払い、ボーナス払いの可否についても確認しておくと安心です。
クレジットカード払いであれば引き落としは、翌月、あるいは翌々月という場合が多いので、「翌月のボーナスを初期費用の一部に充てる」などという計算が可能です。また、ポイントが貯まるというメリットもあります。初期費用40万円で還元率0.5%の場合、2,000円分のポイントが貯まります。
ただ、手数料やポイント分を負担しなければいけないため、クレジットカード払いが可能な不動産会社はそれほど多くありません。物件選びの際には事前に支払い方法を確認しておくといいでしょう。
また、不動産会社によってはクレジットカード一括払いしか対応していない場合もあるので、併せて分割払いやリボ払い、ボーナス払いの可否についても確認しておくと安心です。
分割払いやリボ払いの場合、一括での高額な支払いを避けることができるので、手元資金に余裕がない場合などにはありがたいサービスです。ただ、注意したいのは分割手数料分が上乗せされるので、実際に支払わなければいけない初期費用の金額より総額は高くなってしまいます。分割手数料の年率はおおよそ12.00~15.00%です。
例えば、初期費用40万円の場合は実際の総額は448,000~460,000円になり、かえって高くなってしまいます。
できるだけ、一括払い、ボーナス一括払い、2回払いなど手数料のかからない支払い方法を選択するか、分割払いの場合でも回数を抑えたり、リボ払いで繰り上げ返済をするなど、手数料を抑えて賢く利用しましょう。
初期費用を安く抑える方法はあります!おすすめの節約方法をご紹介します。
引越し費用は、時期や日にち、時間によっても大きく変わってきます。
一人暮らしの引越しに掛かる費用の平均は3万円前後から4万円前後です。荷物が多い人だと5万円前後から6万円前後になります。引越しの繁忙期といわれる1~3月、8~9月とそれ以外の時期とでは同じ条件でも、5,000~1万円くらい高くなります。また、土日・祝日の方が需要が高いため、料金も一番高く、次に前後の月曜日と金曜日、それ以外の火曜日・水曜日・木曜日が一番安くなります。
時間は午後の方が安い傾向にあります。時期や日にちを調整できる場合は、安い条件での引越しができれば費用を抑えることができます。
通常各1~2ヶ月分ずつかかる敷金・礼金が無料のいわゆるゼロゼロ物件や一定期間の家賃が無料になるフリーレント物件を選べば、初期費用は大きく抑えられます。ゼロゼロ物件の場合、礼金はゼロにすることができても、部屋を貸す側からすれば保証金的な性質の敷金はなかなかゼロにできないもの。敷金がゼロでも、その分が家賃に上乗せされていることがあります。またクリーニング代や修理費を退去時に請求されるケースもあるので、契約前に事前に確認が必要です。
フリーレント物件は通常1ヶ月分程度の家賃が無料となるため一見お得ですが、一定期間内に解約した場合に違約金を払うことや、フリーレント期間中の家賃を支払うことが条件となっている物が多いです。急に引越ししなければならなくなった時、定められた期間が経過していないと最終的に支払う金額が結果的に高くなる可能性があるので、長期間住む予定の人であれば、お得な物件ですが、短い期間の住宅を探している人は、契約内容をよく理解してから借りるようにしましょう。
初期費用に大きく影響する、家賃そのものの交渉をしてみるのも手です。
大家さんにとっては空室の状態が続き家賃収入が減るのは困ってしまうので、家賃を下げてでも借りて欲しいところ。立地面や条件面で不利と思われる物件の場合、交渉をしたら安くしてくれる可能性があります。もちろん立地もよく、人気がある物件は借りたいと思う人がたくさんいますから家賃など交渉はほとんどできませんが、試しに聞いてみるのも手です。
初期費用の中でもう1つ交渉しやすいのが「礼金」です。「家賃を下げてくれたら、契約します」「礼金を無料にしてくれたら、すぐに入居します」などの交渉次第で、初期費用が下がる可能性があるので、ぜひ交渉してみましょう。不動産会社の仲介手数料に関しても、閑散期や物件の条件次第で交渉可能です。
冷蔵庫や洗濯機、電子レンジ、エアコン、テレビといった家電やベッドやテーブルなど必要な家具家電付き物件を選べば購入費を抑えられてお得です。ただし家具家電付きの物件は通常の賃貸よりも家賃が高めに設定されていることが多いため、長い間住んでいるとが総額は高くなってしまう可能性があります。
すぐに引っ越さなければいけない、手元資金が足りないという場合にひとまず家具家電付きの賃貸物件に住み、お金が溜まったら引越した方がお得かもしれません。
引越しの初期費用には大きなお金がかかることがわかったかと思います。 家賃だけでなく、初期費用も考えて、賢く快適に新生活をスタートしましょう。