ココがPoint!
住宅に関する広告やCMで、分譲と賃貸という言葉を聞いたことはありませんか。
この二つの言葉には、どのような違いがあるのでしょうか。
分譲とは土地を区分けして売られることを言います。分譲住宅は、土地が付いている一戸建てという意味です。
分譲住宅を購入すれば、その土地の所有件も同時に得ることになります。
そして、その権限内で土地を自由に使用したり収入を得たり、処分したりすることができます。
分譲マンションの場合も、一戸建てと同じように土地の所有権を持つことになります。
しかし、マンションのような集合住宅の場合は同じ敷地で何十世帯もの人が住むことになりますので購入した面積に応じて所有権を得ることになります。
この点が、一戸建てとは少し違うところです。
マンションの場合権利を共有するので、自分だけの意思で自由に土地を利用することはできません。
マンションの住民同士でつくられている管理組合で話し合って決定することが必要になるのです。
一方、賃貸の場合は、毎月の家賃を支払って入居するもので、土地や建物が自分の所有物になることはありません。
あくまでも人様の借り物であるので、使い方にも配慮が必要になります。
賃貸物件は、アパートやマンションなどの物件数が数多くあります。
学生や単身者の方だけでなく家族世帯でも住めるようなタイプなど、分譲住宅よりも種類は豊富にあるのではないでしょうか。
分譲と賃貸のどちらが良いのかということは、住宅情報誌などでもよく取り上げられている題材のひとつです。
しかし、結果から言ってしまうと分譲と賃貸では大きな違いはありません。
分譲住宅を購入する場合は、不動産としての資産価値があります。
でも、住宅のメンテナンスにかかる費用やや建て替えのリスクなども考慮すると一概に比較できるものではないのです。
家という建物は、年数を経るごとに価値がだんだんと下がっていくものです。
賃貸を借りる場合は、ライフスタイルに合わせて引越しが簡単に出来ることもメリットの一つです。
もし、先々に収入が途絶えてしまうようなことがあっても、実家に戻るなどの対処をすればある程度解決できると言う点も無視できません。
日本はどちらかと言うと、持ち家を目指す方が多い傾向があります。もちろん、持ち家ならではの安心感も確かにあります。
しかし、分譲と賃貸どちらであっても、自分の生活設計に適しているならばそれがいちばんベストな物件なのではないでしょうか。