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生きた化石「カブトガニ」現る!

2015年08月24日(月)
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福岡市西部、今津湾一帯は”カブトガニ”の生息地

みなさんは、”カブトガニ”をご覧になったことがありますか?私の住んでいる福岡市西区今宿は唐人町駅から地下鉄(JR)でまっすぐ西へ20分ほど。今宿駅から徒歩10分の自宅前の長垂海岸は、カブトガニの生息地である今津湾につながっており、年に数回、海岸に打ち上げられています。そのほとんどは絶命しておりますが、写真は今年の春先に海辺を散歩中に遭遇したもので、大変弱っており、もう虫の息でした。。。ちなみに福岡市では保護と調査のために固体番号がふっており、写真の右下の赤いテープに番号がありました。発見後すぐに市の担当部署へ発見場所と日時を届け出た次第です。
 古代2億年前からほとんど姿・形をかえていない”カブトガニ”は、生きた化石と言われており、国の天然記念物に指定されております。
 私が子供の頃は、福岡市早良区の金屑川、西区の室見川下流や百道海岸などでも時々見かけることがありました。しかし環境汚染などでその数は年々減少し、今では大変貴重な生物で「絶滅危惧種」に指定されました。”カブトガニについて、ご存じない方も多いかも知れませんので、詳しく調べてみました。

なぜ2億年もの間、進化しなかったのだろうか?

カブトガニ科節足動物、頭胸部が丸く、固い甲羅で覆われていて細長い剣状の尾がまっすく延びています。ひっくり返すと腹面は足がならんでおりカニやシャコの腹面とよく似ています。全長50~80センチ。写真のものは約60センチくらいです。
 干潟の泥のたまった海底に生息します。約2億年前の恐竜がいたころの化石が発見されており、その姿はほとんど現在も変わらないとか。なぜか?学説によると進化とは、
・変化する環境に適応して、生きるために進化する
・生活環境のある場所へと移動して生き延びる
・進化も移動もしなかったら、絶滅する
・・・・・・カブトガニは、上記のいずれにも該当しなかった。それは一言で言うと、すでに2億年前に進化を遂げており、それ以上でも以下でもなかった、ということ。呼吸器(えら)が濡れていれば1~2週間生きられ、且つ1~2年は何も食べずに生きられる。そして冬眠生活に入る。よって、進化も移動も絶滅もしなかった。。。すごくないですか?なんと生命力の備わった強い生き物なのでしょうか!こんな軽く語って申し訳ないですが、この芯の強さというか、何者にも惑わされず確固たる自分を信じてまっすく生きてきたからこそ、の姿なのでしょう。。。カブトガニに敬意です。これからも何万年も変わらずに生きていける環境を、私達は子々孫々まで守っていかなければ、と大きな責任を改めて感じさせられました。ほんの一部分ですが、調べてみて感動しました。まだまだ奥が深そうです。。。

執筆者:本田あき子

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