モダニズム建築!東大阪市役所旭町庁舎

普段は何気なく通りすぎる建物だけど・・・
みなさんは、住んでいる町にある建物をじっくりと見たことがありますか?
新しく建てられた建物ならともかく、昔から当然のようにそこにある建物がどういう建築物なのか知る機会はなかなかないものですが、調べてみるとおもしろい発見があったりします。
近鉄奈良線 瓢箪山駅から北へ約600m、商店街を抜けてしばらく歩いたところに東大阪市役所旭町庁舎があります。
この建物は旧枚岡市役所として1964年に建てられたもので、現在は旭町行政サービスコーナー、旭町図書館、東保健センター、市史資料室などがあります。
少し古めかしく、ずっしりとした印象のあるこの建物は、坂倉建築研究所が設計したものです。坂倉建築研究所の創立者である坂倉準三氏は近代建築における三大巨匠であるル・コルビュジエに師事し、モダニズム建築を実践した建築家です。1937年のパリ万博で日本館の設計を手がけたほか、っ現存するものでは神奈川県立現代美術館や岡本太郎記念館などを手がけました。
旭町庁舎はコンクリート打ち放しの外観、大きく反り返った庇、屋内へ入る太陽光を調節する「ブリーズソレイユ」、リズム感のあるスチールサッシや小さな窓の配置、独特な形の螺旋階段、屋上から光を取り入れる大砲型の天窓、屋上庭園など様々な特徴があります。
普段は何気なく通り過ぎてしまう旭町庁舎ですが、よく見てみるととても個性的です。
皆さんの町にはどんな建築物がありますか?
執筆者:谷口