オレの友達、出てこい、置行堀！！

河童なのでプリチー族です。

「置行堀（おいてけぼり）」はお話しのタイトルになりますので正確には
「オレの友達、出てこい、河童！！」
「プリチー！オレッチ、トモダチ！ふくはウチー！」
なんですけどね・・・

さて、「置行堀」は墨田区を舞台とした本所七不思議と言う奇談・会談の一つです。
今の錦糸堀公園があったあたりは昔、水路が多い地域で魚が良く取れたそうです。
ある日、錦糸堀公園の近くの堀で町人たちが釣りをしたらとてもたくさん釣れたそうです。
日が暮れて帰ろうとすると堀の方から「置いてけ～、置いてけ～」と恐ろしい声が聞こえて、恐怖に駆られて逃げ帰り、家についてから籠を覗くとあれだけ釣った魚が一匹もなかった。
とか
現場に籠を置き去りにして、後で見に行ったら鱗だけが残っていた。
とか
二人で行って一人は籠を置いて逃げたが、もう一人は籠を持ったまま逃げようとしたら堀から手が伸びてきて、堀に引きずり込まれて二度と帰ってこなかった
とか
語り手によって結末は何パターンかあるようです。
昔、テレビでやっていた「日本昔話ばなし」ではのっぺらぼうが出てきて釣り人を脅かしていました。
上記の河童さんには錦糸町駅の南側にある錦糸堀公園で会えます。
ちなみにメダルになりません。

執筆者：佐々木 良