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福岡市早良区「早良街道」と「脇山街道」

2015年07月28日(火)
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旧脇山街道にひっそりと建つ石碑

脇山口と早良街道

福岡市内から佐賀の市街地方面へクルマで向かうときのルートは大きく分けて二つあります。
ひとつは九州自動車道などを使い、鳥栖経由で行く方法。
そしてもうひとつは三瀬峠を越えていく、山越えルートです。
ここ西新から山越えルートを選択したときに通るのが、早良街道。国道263号線のうち、脇山口交差点から野芥交差点までの道路の呼び名です。
修猷館高校とドンキホーテに挟まれた脇山口交差点を曲ると、すぐに西新商店街と交差します。
テングッドシティのある交差点までは様々な店舗やビルが立ち並び、人通りも多くにぎやかです。
南下していくと次第に住宅街が多くなり、野芥を過ぎるとちらほら田畑が見え、内野からはゆるやかに山になっていきます。
山を登っていくと三瀬峠に差し掛かります。三瀬峠にはちびっ子が喜ぶ「どんぐり村」や、日帰りで楽しめる温泉「やまびこの湯」など家族で楽しめるスポットがいくつもあるので、休日のドライブコースにもぴったりですね。

旧脇山街道

早良街道のスタート地点は西新なのに脇山方面への入り口ということで「脇山口」交差点の名前が付いていますが、実はもうひとつ「脇山街道」というのが西新にはあるのです。
当店のすぐ裏に、クルマ1台通るのがやっとくらいの長さが100メートルにも満たない小道があります。
両側に飲食店が並び、でも昼間はひっそりとしてあまり目立たないこの道が「脇山街道」です。
それを示す証拠として、道の端にひっそりと立っているのが写真の石碑。
「菊池霊社」と彫られているこの石碑は、その昔、西新から七隈にある菊池神社までのルートを指す道標だったのです。
現在は石碑はここにしか残っていないようですが、昔はこの脇山街道沿いにいくつも建って参拝客を案内していたのでしょうね。
ナビやスマホでどこでも行けてしまう現在ではもう不要なのかもしれませんが、いつまでも残して欲しいものです。

執筆者:佐野 亮

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