意外!ホタルイカが作り出す絶景スポット

富山県でホタルイカが作り出す幻想的な景色を見てみよう
ホタルイカは食べてもおいしいけれど…
ホタルイカといえば、富山湾でよく獲れるイカで、沖付けや酢味噌和えなどでおいしく食べることができます。
かわいらしい小型のイカで、ゆでると身は甘くて柔らかく、ワタも旨みがあってたまりません。
生で食べるときは、きちんと処理されたものでなければ危険なので注意が必要です。
お酒のおつまみにもぴったりで、人気の食材となっています。
そのおいしいホタルイカですが、そのホタルイカが作り出す絶景があることをみなさんご存知でしょうか。
「ホタルイカの身投げ」といわれる行為が、まさに絶景を作り出しているのです。
今回は、ホタルイカの身投げによって生まれる絶景スポットを紹介したいと思います。
ホタルイカが身投げ!?
ホタルイカが身投げというと、なにか穏やかでない雰囲気を感じてしまいます。
これは、産卵のために富山湾の浅瀬までホタルイカが来たときや、産卵後にそのまま海岸に打ち上げられてしまう現象です。
海岸に押し寄せるホタルイカが、青白く光り、海岸をその光が埋め尽くすのです。
このホタルイカが発する美しい光が、海岸に絶景スポットを生み出します。
今では、この現象を見ようと多くの人が訪れる、人気の観光スポットになっているようです。
ホタルイカには触手の先に、発光器といわれるものが3つほどついています。
何か他のものに触れると青白い光を発するそうです。
敵を脅すために発光して、相手を威嚇しているのではないかといわれています。
この発光した青白い光が、海岸を幻想的に彩ります。
いつホタルイカの身投げを見ることができるの?
このホタルイカの身投げは、いつでも見ることができるわけではありません。
まず、時期ですが、産卵期である3月から5月頃、まれに6月に見られることもあるそうです。
時間は、深夜から未明にかけてみることができます。
肝心な場所ですが、富山湾の滑川市の海岸や、早月川や神通川の河口付近で見られる可能性が高いということです。
しかし、自然現象なので、必ずこのホタルイカの身投げが見られるとは限りません。
地元で暮らす人の話によると、新月の前後に起こりやすい現象といわれています。
これは、ホタルイカが月の明かりを頼りに方向を決めているのが、新月で明かりがないため方向を見失うという説があります。
産卵という役目を果たして、美しく光るホタルイカは、はかなげで感慨深いものがあるのではないでしょうか。
ホタルイカが作り出す、幻想的な絶景をあなたも眺めてみませんか?
執筆者:reiko