坂道の魅力
天神坂
柿の木坂
東京23区内にはさまざまな坂道があり、坂道が好きという人も実は多くいるのだとか。
確かに、坂道のある風景は風情があって素敵ですよね。
そして、都会のなかの坂道や、自然いっぱいの道、猫がたくさんいる道、、、などなどその土地に応じて雰囲気が違って面白く、また愛おしい場所ですよね。
目黒区にもたくさんの坂道が存在し昔から地域住人に親しまれ愛されてきました。
今回は都立大学にある坂道とその名前の由来をご紹介いたします。
学芸大学から都立大学駅へ向かう道にも「柿の木坂」という大きな坂があります。
「柿の木坂」という地名としても使われており、目黒通り、環七通り、駒沢通りなどの大通りが通っているため、ご存じの方も多いのではないでしょうか？
その「柿の木坂」という名前の由来は諸説あるようで、調べてみると柿にちなんだ説から、言葉が訛った説などいろいろ出てきます。
また、昔の柿の木坂について調べてみると、目黒区の公式ホームページに「現在は真っすぐでなだらかだが、かつての「柿の木坂」は、西側へ大きく湾曲した急坂で、神田や京橋の市場へ野菜を出荷するため、この坂を通らなければならない目黒や世田谷の農民たちにとって、道中屈指の難所であった。」とありました。
現在でも特徴的な坂である柿の木坂が、かつては難所として知られる坂だったのですね。
天神坂
また、この柿の木坂から八雲の境界に「天神坂」という坂があります。
坂の途中に、北野神社がありその北野神社には天神（菅原道真）が祭られているところから由来しているのだとか。
近くに神社だけでなくめぐろ区民キャンパスや、めぐろパーシモンホール、目黒区立八雲中央図書館等の文化施設があり、雰囲気的にも落ち着いて風情があります。
散策するにはすこし大変な坂道ですが、その街の歴史や文化に深く根付いてとても魅力的です。
執筆者：田上 清孝
