日本初の世界自然遺産沿線を走る五能線

日本の世界自然遺産はたくさんありますが、日本発がどこか知っていますか
五能線を楽しむ
青森県の日本海側を走るJR五能線は秋田県の東能代駅から青森県川部駅までの147.2キロメートルのローカル線です。
海岸に近いところを走っているために、大雪や台風などで運休になることも多い路線の一つです。
五能線からは、日本海の景色や山間の景色などを楽しみながら旅ができる「リゾートしらかみ」が便利です。
リゾートしらかみは青森駅から弘前川部駅、深浦、十二湖、東能代、秋田へと走るリゾート列車です。
2日間有効のフリーパスなら、弘前から五所川原なども含まれるので観光範囲が広がります。
奥羽本線、五能線で利用が可能ですが、「リゾートしらかみ」を利用する際には座席指定券を別に買い求めて下さい。
特急券を別に買い求めると、特急列車の利用も可能ですから、スケジュール次第で利用するといいでしょう。
千畳敷き海岸で見る夕陽
千畳敷き海岸は、日本海側にある広い岩畳で昔には殿様が千畳の畳を敷いて宴会をした場所といわれています。
西海岸の景勝地としても有名で、サンセットの景色は最高といわれています。
リゾートしらかみ2号、3号は停車します。
南下すると日本海の海岸にある温泉、不老不死温泉があり、温泉に浸かりながら沈む夕陽を眺めることもできます。
海がしけると温泉には入ることが出来ません。
五能線から眺める岩木山
岩木山は信仰の山としても知られており、岩木山の形が富士山に似ていることから津軽富士とも呼ばれています。
岩木山の山麓の畑で収穫されるとうもろこしは、気温差の大きいところで作られているために甘みの強く人気があります。
嶽きみの名でも有名で、夏から初秋にかけて嶽きみを販売する露天が多くあります。
箱で買い求める観光客も多く、一度食べたらまた食べたくなる味のようです。
五能線からの岩木山は、春にはりんごの白い花と岩木山、秋には真っ赤に色づいたりんごと岩木山の風景を見ることが出来ます。
白神山地と十二湖
日本初の世界自然遺産に認定されたのが白神山地です。
約8000年前の歳月を経た世界最大のブナの原生林とも言われており、秋田県と青森県に跨っています。
しらかみ山地にある十二湖は多くの観光客が集まる観光スポットの一つで、青いインクを流したような青池が一番人気です。
青池周辺の散策路はブナ林の中にあり、日々変化して見える池の色を楽しむことができます。
少し足を伸ばして、3つの滝がある、安門の滝は健脚向きのコースですが、3段に流れ落ちる滝は見事です。
最近は、秋田、青森ではいないとされていたニホンジカの目撃情報もあり、世界自然遺産をどう守っていくのかが問われています。
生態系の変化により、自然が壊されていく危機感を多くの人が共有して、今のままの環境を維持していく努力をしていかなければならないでしょう。
執筆者:Emiko