東大阪市の歴史的人物　中甚兵衛

東大阪市今米にある記念碑について

中甚兵衛

皆さん、中甚兵衛という江戸時代の歴史的人物をご存知でしょうか？大和川付替え工事の促進運動に中心的役割を果たした今米村（現東大阪市今米）の庄屋です（付替え工事とは川の流れを人工的に変える改修工事です）。父も大和川を水害から守るため河道の変更を計画していたが志を果たさず死去した。１４歳の時に洪水の体験し、河内各地の庄屋と諮り、大和川の付替え工事を再三幕府に訴えたが、初めは新川筋にあたる村々よりの強い反対運動もあり、ことはすんなりといかなかったそうです。それでも周辺の芝村の人々と共に江戸幕府に大和川付替えや治水計画を５０年近くにわたって嘆願し続け、最後は農民の身でありながら並み居る幕臣に交じって、付替え工事を指揮した。付替え工事の間、中甚兵衛はその力量を認められ、普請御用を務め、中甚兵衛を名乗ったとの事。１７０４年に法名の乗久を名乗り、引退し、１７３０年９３歳で天寿を全うした。墓は京都市東山区、大谷本廟（西大寺）にあります。今米公園に隣接する川中家は中甚兵衛ゆかりの家としていまも残っています。東大阪市今米にある今米公園には中甚兵衛の記念碑があり、地元の方でもご存知ない方もいらっしゃると思いますので是非1度寄ってみてはどうでしょうか？

執筆者：植野　剛史