墨田区のウォール・マリア
都営白鬚アパート
墨田区の堤通二丁目にそびえ立つ「防災団地」です。
南北に延びる全長約1.2Kmの団地群です!!
13階建ての建物が1号棟から18号棟まであります。
普通ですと何棟もある団地でも一つ一つの建物が独立して建っているのが当たり前だと思うのですが
なんとっ!この団地は建物同士が防壁で繋がっています!!
そして、団地の西側が「東白鬚公園」という「防災公園」になっています。
墨田区の東向島や鐘ヶ淵の周辺は昔ながらの木造住宅のお宅が多く、道も細い場所もあるため
万が一火事になってしまうと辺り一帯が大変なことになってしまいます。
もしもそんなことになってしまった場合に住民の方々には東白鬚公園に避難していただき、
団地を火災の延焼から公園を守る為の盾にしてしまおうと言うコンセプトで昭和47年から61年にかけて18棟の団地を連結させて建てられました。
公園は10万人くらいが避難できるようになっているそうです。
団地自体も各所に防壁、放水銃があったり、ベランダもシャッターが下りて、いざというときは本当に団地そのものが鉄壁を誇る1枚の壁となるそうです。
「団地を壁として建てよう」というよりも、「壁を作るんだけどどうせなら住んでしまえ」と言う感じです。
もちろん災害なんかが無い方が良いんですけどね。
執筆者:佐々木 良