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日下新池畔の天然記念物と太宰治小説の舞台

2015年09月11日(金)
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市の天然記念物ヒトモトススキ

近鉄奈良線石切駅から500mほどにある日下新池畔は自然豊かな場所です。
ココには大正時代、地元の人々の手で「日下遊園地」が開設されました。当時は料理旅館や小さな動物園、少女歌劇団、池には貸しボートがありました。池畔には桜が植えられ、花見客で賑わったそうです。今でも桜の名所となっています。池では魚釣りを楽しむ人の姿も見られます。
池畔の一角には市の天然記念物に指定されているヒトモトススキが保存されています。
ヒトモトススキはカヤツリグサの仲間で本来は海岸近くに自生する植物だそうです。そんなヒトモトススキが山の上である日下新池の池畔に自生しているのは、太古の昔、この周辺まで海が広がっていたという証拠となり、その学術的価値から市の天然記念物に指定されました。

太宰治の小説『パンドラの匣』の舞台

太宰治の小説『パンドラのア匣』は昭和の初め頃、日下新池畔の料理旅館跡に建てられた結核患者の療養施設「孔舎衙健康道場」で療養していた木村庄助の病床日記が底本となっています。
生前太宰治と交流のあった木村庄助の遺言により12冊の日記を贈られた太宰治が戦後になって小説化しました。

有名な太宰治の作品の舞台が、東大阪の自然豊かな場所にある事はあまり知られていないかもしれませんね。
興味をもたれた方は周囲の散策がてら一度足を運んでみてはいかがでしょうか?

執筆者:谷口 秋代

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