西武池袋線「大泉学園」駅の歴史
写真：大泉学園駅
発展途上の街「大泉学園」
★ 大泉学園駅とは ★
今回は西武池袋線「大泉学園」駅のご紹介です。
名称からして大きな学校があり、学生さんが多いイメージですが、
残念ながら、全くそんなことはございません。
「大泉学園」となっていますが、その名称の学園は存在しません。
昔、大規模な学園都市計画があったのですが、なんやかんやあって学園都市にならず、
名称だけがそのまま残ったという歴史がございます。
大泉という地名も、元は「小泉」で「おいずみ」と呼んでいたそうです。
ですが、市町村登録の際に、「こいずみ」と誤認される可能性を危惧し、
「小」を「大」と変えたのが、今の「大泉」命名の由来との事です。
★ 発展途上の街 ★
東京23区、練馬区の西側に位置する大泉学園駅は、
近年都市開発が盛んに行われ始めました。
最近ですと「グランエミオ大泉学園」がその一つです。
駅直結のペデストリアンデッキ（空中歩廊）から徒歩1分と駅前施設の仲間入りです。
大泉学園を代表する施設としては、
「ゆめりあフェンテ」「リヴィンオズ大泉」「オズスタジオシティ」
などがあり、日用品の買い物から、休日のリフレッシュにも使えます。
アニメで有名な大泉は、「銀河鉄道999」発祥の地とも言われ、
西武鉄道の発車メロディに起用されるほど、地域に根付いた特色です。
「東映アニメスタジオ」もあり、多くのアニメや特撮アニメが誕生しました。
著名な漫画家さんも多く住むここ大泉学園はまさにアニメファンの聖地です。
★ なぜここまで発展し続けるか ★
こんなに発展している大泉学園ですが、
実は大泉学園駅には「急行」も「快速」も止まりません。
「準急」や「通勤準急」「通勤急行」は止まりますが、各駅停車とほぼ変わりません。
なのに都市開発がどんどん進んでいる。なぜか。
理由は駅の利用者の多さです。
2014年の統計では、1日の乗降者の数が「8万人」超えを記録しています。
西武線で急行快速停車駅を除く、各駅停車駅の中では最多の乗降者数です。
以前から「大江戸線光が丘」の延長線が大泉へやってくると噂もあります。
5年先か、10年先か、まだまだ実現は難しそうですが、これだけの人が住む町なので、
もっと便利に、更なる近代化が期待できそうです。
執筆者：小笠原 佳人
