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■白樺文学■

2015年07月29日(水)
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地域の文学、歴史に触れる

我孫子市の文学にふれる

千葉県で多く人が賑わう柏市と隣接した場所に、我孫子市があります。
あまり知名度はありませんが、毎年8月には柏市と合同で我孫子市が主催する手賀沼花火大会を催すなど、地元では馴染みの深い土地となっています。

そんな我孫子市には明治時代、文芸同人誌「白樺」を創刊した主要メンバーである柳宗悦、(そして妻の兼子)、志賀直哉、武者小路実篤、バーナード・リーチらが同時期に我孫子へと移り住み、当時「白樺村」とよばれるほど創造の地として有名だった、という歴史があります。

現在も、志賀直哉が当時「暗夜行路」を執筆したといわれる志賀直哉邸跡や、当時の彼らが持つ思想の成り立ちを資料館として残した白樺文学館が残っています。

志賀直哉は我孫子に移住後静かな環境のもとで、前々から悩んでいた父親との確執を取り払いたいという願望が現れた「和解」という小説を執筆しています。
こういった文豪たちのその時その時の感情や想いを直に感じることが出来るのは、やはりその地を訪ねてみることの一番の醍醐味ですね。

これだけの文豪たちが若き時代を過ごし、激動の戦争期、日本の思想を揺るがすほどの力が集まったという、不思議な魅力ある我孫子。
興味の持たれた方は実際に足を踏み入れて感じてみるのもいいかもしれません。

執筆者:関口 春香

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