鴨川と楽器

鴨川と楽器

鴨川　楽器　鹿

自宅で楽器を練習するため、お部屋さがしの際に防音設備のあるマンションを希望されるかたは多くいらっしゃいますが、そうした防音性をそなえたマンションはわりと稀少です。とりわけ街の中心部になればなるほど。そのため、防音の部屋に住むのではなく、鴨川沿いに住んで、鴨川の土手で楽器を練習することを選ぶかたもおられます。京都府の鴨川条例でも、川べりでの楽器の演奏は禁じられていません。僕の友人も、コントラバスを練習するために防音室のあるマンションを探していたのですが、結局鴨川から徒歩３分のところに住んで夕方に土手で練習するという生活を選びました。

鴨川には自然の動物が多く生息しています。北のほうに行けば、ごくまれに、川べりを鹿が歩いています。ちなみに、奈良市の鹿は、ホルンを吹くと寄ってきます。しかし京都市の鹿は、ホルンを吹いても寄ってきません。それは、奈良市の鹿が、一般財団法人の管理のもと、健康で安全な共同生活を送るために、その集合の合図としてホルンの音に近づいてくるよう教育されているためです。奈良公園でホルンを吹くと鹿が集まってきますが、京都市の鹿は、集まってきません。京都市では、人はホルンの練習に集中することができます。

執筆者：岸本（アパマンショップ北大路店）