三陸復興国立公園（階上岳）

平成25年に指定された三陸復興国立公園には、青森県と岩手県の境にある階上岳も含まれています。 標高が744メートルほどの山ですが、牛が臥している姿に山並みが似ていることから、臥牛山という名でも知られています。

臥牛の山頂から望む風景

青森県と岩手県の境にある階上岳は、臥牛山という別名を持っています。
牛が臥している姿に山の形が似ているからといわれていますが、青森県側からは階上岳（はしかみだけ）、岩手県側では種市岳（たねいだけ）ともいいます。
階上岳は県立公園に指定されていましたが、三陸復興国立公園に平成25年に種差海岸と共に指定を受けました。
6月初旬の山開きの頃には、山頂付近にある山つつじの群落が満開になり、山頂を赤く染めます
県南には高い山はなく、階上岳、名久井岳、戸来岳が登山の練習や学校遠足などで賑わいます
山頂からは晴天の日には、太平洋、八戸市などを望むことができます
山頂からの眼下に、大きな大きな穴が見えるのですが、八戸で古くから石灰を掘り出していた場所で「八戸キャニオン」とも言われ観光名所の一つです。
古くは、掘り出した石灰岩はトロッコ列車で運ばれていましたが、近年は、地下に掘られたコンベアーで運ばれています

テレビ塔

階上岳の山頂付近にはテレビ塔が建っています
昭和30年代にテレビが民間に普及し始めてからしばらくは、放映されるテレビ局は2社くらいでした
その後、テレビ塔が建てられ、周辺で見られるテレビ局数が増え、情報を得る手段が広くなりました
テレビ塔の近くには、牧場が広がっており、酪農が盛んな時期には町内の牛を春から秋まで放牧をしていました
テレビ塔があるところまでは自家用車で登ることもできるように道も整備されており、気軽に行くことができます。

寺下観音付近からの登り口では、階上特産品のそばを提供する店があり近隣からそば好きの人が集まります。
古くから階上岳の登山口だった登り口でも、そばを食べることができます。
八戸市からバスで登山口下車、階上登山をする人には、バスの割引券と飲食パックがおすすめです。
また、そばや桑など、地元の特産品を使ったジェラートも人気があり、シングル、ダブルを選ぶことができます。
地元の農家さんが作った野菜も販売されており、登山後に購入して帰る人も多いです。
階上岳に登って山頂からの景色を楽しんだ後には、おいしいものを頂いて帰るのもいいのではないでしょうか

登山口から数キロ先の施設でも、そば打ちの体験をした後に食べることもできます。
階上早生という品種のそばは、階上町から八戸市近郊で提供されています。
お店によって、麺の茹で加減やつゆの味が異なりますから、食べ比べてみるのもいいのではないでしょうか。

執筆者：Emiko