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不動産屋さんとハイヒール

2016年01月19日(火)
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不動産業界の徒歩○分には決まりがあった

お部屋探しの重要ポイント、駅まで徒歩○分!

お部屋探しをするうえで重要な要素はたくさんありますよね。
間取りや家賃、立地条件、設備など。
その中でも特に重要なのは主要施設までの距離ではないでしょうか。

ことさらに、毎日の通勤や通学ともなると、
学校や駅までの距離は非常に重要な要素ですね!

「○○駅まで徒歩3分!」
「○○大学まで徒歩5分!」
なんて表現、よく目にしますよね!?

学生時代にアパートを探していた時に
「不動産屋さんは凄いな、歩いて調べてるんだなぁ。」
と、彼らがストップウォッチを片手に一件一件計測している所を想像し、
感心したのを今でも覚えています。

ちゃんと決まりがあるんです

でも、実際のところどうなんだろう。
その不動産屋さんが適当に言ってるだけかもしれないし、
サバ読んでるのかも!?
そう疑問に思われる方も中にはいらっしゃるのではないでしょうか?

徒歩による所要時間は道路距離80メートルにつき
1分間を要するものとして算出した数値を表示すること。
1分未満の端数は1分として算出すること。
と「不動産の表示に関する公正競争規約施工規則」で定められているのです。

法律ではなく、規約なのですが
このルールを破った業者は広告を出すことができなくなったり、
業界団体に違約金を支払わなければならなくなったり、
結構厳しい罰が科せられるのです。

それにしても遅い!

どこの世界にも決まり事やルールがあるんですね。
けど、1分80メートルって遅くないですか!?

ゆっくり歩く方だと思っていたわたしでも、実際に計ってみると
1km歩くのに10分でした。
ということは1分100メートルの計算になりますよね。

やっぱり1分80メートルなんて遅すぎる!
ハイヒールでも履いて歩いたの?とツッコミたくなりました。

・・・・しかしこのツッコミはあながち間違いでもなかったのです。

ハイヒールを履いた女性

その昔、不動産業界の距離と時間の表し方はてんでバラバラでした。
そこでその基準を統一すべく、
1963年(昭和38年)に業界団体が原案を作り、
公正取引委員会が承認するという形で規則が作られることとなりました。

はじめ、業界団体が提出した原案は1分100メートルというものでした。
これは彼らが何度も実験した結果の案だったのですが、
公正取引委員会の方でも、実際に検証をしてみたそうです。

ある男性職員がヒールの高い靴を履いて、時計と巻き尺を持って庁舎の廊下で実測してみました。
その結果なんと、80メートルしか歩けなかったそうです!
想像すると滑稽な場面ですね。
これが、1分80メートルの由来です。
その当時、ハイヒールを履いて通勤する女性が多かったそうで、
ハイヒールを履いた女性でも歩ける距離という事で、原案の100メートルから80メートルに修正されたのでした。

「○○駅まで徒歩○分!」の背景にはこんな歴史があったんですね。
みなさんもハイヒールを履いた女性と歩くときは
ゆっくり歩調を合わせながら、この話を思い出してみてください。

執筆者:郷(アパマンショップ渡鹿店)

住所 〒862-0970 熊本県熊本市中央区渡鹿7丁目 8-53
最寄り駅 豊肥本線 東海学園前駅/徒歩10分/渡鹿7丁目バス停より徒歩2分・JR東海学園前駅より徒歩約10分
TEL 096-372-7109
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会社名 株式会社 豊不動産
宅建免許 熊本県知事(13)920
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