こだわり特集
フローリング物件とは、お部屋の床に木質系の仕上げ材が使われてある物件のことです。板張りに畳やカーペットが敷かれた物件と、よく対比されます。フローリングには、天然木を一枚板に加工した無垢フローリングと、合板にシートなどを貼りつけた複層フローリングがあります。
賃貸では、複層フローリングや、フローリング調のクッションシートなどを採用していることが多いでしょう。いずれも、畳に比べてさまざまな魅力があります。
実家の自室が畳のお部屋であればとくに、フローリングに憧れのある人は多いでしょう。インテリア雑誌をお手本にベッドやソファを並べてみても、畳では何ともしっくりきません。カーペットを敷いて畳を隠しても、夏はどうしても暑苦しく感じてしまいます。
そんな悩みも、フローリングならいともたやすく吹き飛びます。木目が美しいので、木でできた家具の素朴さを際立たせるナチュラル系やカントリー調のテイストが難なくハマり、お部屋全体に統一感を持たせることができます。帰ってきてホッとできる、優しいお部屋をつくることができるでしょう。
また、フローリングは都会的なインテリアや、ハード系の家具とも調和するから不思議です。パイプ家具やアイアン調などの無機質な素材と組み合わせても、ざっくりした印象がフローリングの雰囲気にピタリとあいます。サーフィンボードや麻のファブリックをポイントに置いたサーファー系インテリアもしっくり馴染む万能具合です。
どんなテイストもお手のものなので、お気に入りのものだけに囲まれた、理想の暮らしがかないますし、気分転換にインテリアを全て取り換えるといった大胆なこともできます。古臭いだけと思っていた手持ちの家具が、フローリングの床に置いただけでレトロなおしゃれ家具に見えるなんてことも、あるかもしれませんよ。
フローリングは見栄えがいいだけではなく、お手入れのしやすさの面でも畳より優れています。
畳はホコリを吸収しやすく、そのホコリはダニのエサとなります。また、水に弱いため掃除がしづらく、飲食物をこぼしてしまったらにじむのが心配ですよね。フローリングなら、表面がツルツルしているぶん、日常的にはワイパーでさっと拭けばホコリ知らずです。
また、無垢のフローリングであれば、水濡れはシミになりやすいなど気をつけなければならない点がたくさんありますが、複層フローリングやフローリング調のクッションシートであれば、そう過敏になることはありません。一人暮らしなら、ホコリが気になったときのワイパー掃除と、週に1度の水拭きで、常にキレイを保てますよ。
また、フローリングは家具レイアウトのしやすさも魅力です。畳の場合は、重いものを置くとそこだけが沈み込んでしまうため、ベッドや本棚を置くのにためらう人もいることでしょう。しかし、フローリングであれば、重いものも気兼ねなく置けます。
ただし、移動のときには床に傷をつけてしまわないよう、十分気をつけてくださいね。