こだわり特集
引っ越し先を考えるにあたり、防犯性が心配であれば、まず優先したい条件がオートロックです。 マンションのエントランス部分に自動的にカギがかかるため、住人以外は無断で建物内に侵入できません。とくに初めて一人暮らしを体験する女性や、一人のお留守番が多いお子さんを抱えた家族には必須ともいえるでしょう。
一般家庭におけるセキュリティの基本は単純明快で、「家のドアを開けないこと」です。オートロックは、それを簡単にクリアしてくれます。マンションのエントランスにインターフォンがあり、家のドア越しに訪問者と対峙する必要がないからです。
とくに強引な訪問営業の場合、ドアチェーンをかけていたとしても、わずかに開いたドアの隙間に靴やカバンをねじ込んで、簡単には帰らないようにするケースもあります。現在は、そのような強引な営業をする業者は少なくなったものの、弱気な女性などは怖くなり、ついつい話を聞いてしまいそうですよね。
また、オートロックは家に二重のカギがかかっているともいえるので、空き巣対策にもなります。なかにはマンション内に入る住人についていき、簡単にオートロックを突破してしまう泥棒や、宅配業者を装って中へ入る強盗もいるようですが、やはりオートロックがあればその侵入の容易さを少しでも軽減することができでしょう。
侵入に手間がかかるということから、犯罪者に狙いをつけられにくいという利点があります。
とはいえ、オートロックだからといって気を緩ませすぎるのは問題です。「ゴミ出しに行くだけだから」と、風を通すために数分間ドアを開放して出かけた結果、空き巣に入られていたという例も見られます。
オートロックは静かで頼もしい管理人ですが、それは自分自身の用心があってこそ。プラスアルファのセキュリティ機能と考えましょう。
オートロック物件を選ぶ人といえば、やはり一人暮らしの女性が思い浮かぶのではないでしょうか。訪問営業や空き巣、強盗のほか、とくに女性にはストーカー被害の危険性もつきまとうためです。
夜道を歩いていて「なんだか怖い」と思ったとしても、マンションに駆け込んで、自分以外に誰もマンション内へ入ってこなかったことを確認できれば、一息つけます。
しかし、男性には無関係とはいえません。とくに夫婦で入居する場合は、女性一人で家にいる時間が少なくないですし、小さな子どもがいる家庭であれば、もっとオートロックを検討する必要があるといえます。
最近では夫婦共働きの家庭が珍しくなくなり、女性の活躍に伴い、必ずしも女親が男親よりも多く自宅に待機している家庭ばかりではなくなってきました。そういった背景から、子どもが一人で留守番をしなければならない機会はどんどん増えてくるといわざるをえません。
オートロックなら、「インターフォンが鳴っても無視しなさい」と教えるだけで、ひとまずは安全が確保されるのです。ママも安心して仕事に出かけられるでしょう。
どんな家族構成であっても、オートロックがあればひとまずの安心を確保できます。少しの費用で、休みなく静かに働いてくれる玄関の管理人がいると思えば、多少賃貸の相場が高くても納得できるのではないでしょうか。