夏の暑い夜には蚊帳を使ってみよう

昔は田舎の家にはあった蚊帳。夏の夜には蚊帳を吊ってみませんか?
昔の田舎の生活には欠かせなかった蚊帳
夏になると田舎の家では長押に打ち付けてある鉤に蚊帳を吊るす光景がありました。
最近の家には長押そのものがなく、蚊帳を使う風潮もなくなってきています。
殺虫剤が普及したことや、蚊の減少など、住宅の建築仕様の変化もあり、使う家は減ってきています。
アルミサッシの普及と網戸の採用、エアコンなどの普及により夏の涼の取り方も変わってきています。
昭和の初期後期から減少している蚊帳ですが、電気も薬も使わないエコな防虫手段を見直す人も増えています。
薬品アレルギーや、昆虫などの飼育をしていると薬や線香の使用ができない場合などには有効な手段ではないでしょうか。
江戸時代には高級品
昔の絵の中には、急な雨に雨戸を閉めて蚊帳を吊るす様子を描いたものなどもあります。
雨が降ってきたのに蚊帳という違和感はありますが、古くは雷避けの効果があったと思われていたからのようです。
エアコンなどない昔には、戸を開けて風を通して涼を得ていたので蚊帳は必需品でした。
江戸時代には蚊帳は庶民にも普及をしていたようですが、高価だったために今で言うレンタル店で借りたり、夏が終わると質に入れたりしながら生活をしていたようです。
現代の蚊帳の利用方
最近の蚊帳には、蚊帳の繊維そのものに虫除けの効果のあるものなどがあります。
キャンプなどに出かけるときには、テントの中に張って置くと中に入る虫を防ぐことができるので便利です。
小型のワンタッチで広げることができる蚊帳や、ベビーベット用の蚊帳なども販売されています。
日中のお昼寝などの時には、自然の風を取り入れてみるのもいいのではないでしょうか。
寝苦しい夜の対策に、背中に熱が篭らないハンモックなどはいかがでしょうか。
ハンモックというと、高いところから吊り下げて使うものと思われていますが、簡単に使うことができるハンモックがあります。
キャンプなどにも活用できるタイプで、地面からの高さもないので落ちてケガをする心配もありません。
ハンモックスタンドという名でアウトドアショップなどで購入でき折り畳みができるものもあり、移動も簡単です。
家の中の風通しのいいところに移動して、ハンモックに揺られながらの昼寝も涼を取れるのでいいでしょう。
便利なものに囲まれて生活していますが、昔の生活を一度体験してみるのもいいのではないでしょうか。
自然と触れ合う生活をしたいと、田舎暮らしを始める火とが増えているようです。
便利なものがあふれる生活から、エコロジーな昔からの生活を求める人たちには、蚊帳やハンモックは夏のアイテムとして活用されているようです。
自宅でハンモックは、家の中に取り付けも可能ですが、移動できるタイプならキャンプや海水浴など活用の場は多いでしょう。
「蚊帳の外」といった言葉がありますが、仲間はずれのことで、蚊帳の中に入れてもらえなかったことからの言い回しのようです。
執筆者:Emiko