路面電車世田谷線について

全部で10駅の路面電車です
元々は玉川電気鉄道でした
三軒茶屋には「世田谷線」という路面電車が走っています。
「世田谷線」は都内に2路線だけ残っている路面電車のうちの1つで、都心に近い地域でありながら、のどかな雰囲気と独特の趣で地域の方に愛されている路線です。
現在の世田谷線の区間は、1925年(大正14年)1月18日に三軒茶屋駅~世田谷区間が玉川電気鉄道(玉電)の支線として開業したのに始まりました。
名前の通り、東京都世田谷区内の全線5.0km、駅数10の路線です。
東京都内の路面電車は、この世田谷線と都営荒川線の2線だけです。
山下駅から三軒茶屋まで150円均一料金でわずかに18分足らずで、
終点の三軒茶屋に到着してしまいます。
路面電車は、大きな道路の交差点では、赤信号で停車します。
なぜか道路に電車が停車するのは不思議な感じですね。
「世田谷線散策切符」
「世田谷線散策切符」という切符も売っています。
世田谷線は1回の乗車が150円なので、三回乗ればもとがとれちゃいます。
乗車当日に限り何度でも乗り降り可能です。(乗車券裏面は散策に便利な沿線案内になっています)
大人330円こども170円で販売しています。
「PASMOも利用可能」
車内に設置された、PASMO用チェッカーを利用できます。
Suicaでも利用できます。
世田谷線は、乗車時(改札のある駅では改札入場時)に運賃が精算されるので
下車時にタッチする必要はありません。
「ICカード せたまる」
ICカードせたまるというカードも以前使用されていました。
平成14年7月7日、東急初のICカードとして登場した「せたまる」
登場以来、実験的な取り組みが数多く行なわれ
世田谷線沿線との連携にも大きな役割を果たしていました。
キャラクターとして使用された忍者「せたまる」は世田谷線のイメージキャラクターとして
様々な場面で使用されたり、世田谷線には無くてはならない存在として親しまれてきましたが、各私鉄・JRでの相互利用が可能なICカード「PASMO」への一本化が行なわれ、平成24年9月30日をもって遂に使用が終了されました。
「せたまる」さん10年間お疲れ様でございました。
他路線との乗り換えは三軒茶屋で京王線、山下で小田急線(豪徳寺)、」三軒茶屋(東急田園都市線)の3駅あります。
車内に同乗している女性スタッフは車掌さんではなく、車内アテンダント(案内係)
だそうです。早朝・夜間は警備員が替わりにやっているそうです。
「三軒茶屋駅」
三軒茶屋駅は高層ビル「キャロットタワー」の1階部分にあります。
田園都市線の三軒茶屋駅改札は地下にあり、世田谷線とは地下通路でつながっています。
次は西太子堂駅、若林駅です。
駅自体に大きな特徴はありませんが、世田谷線と環状七号線(環七)が平面交差する有名なポイントです。
駅から徒歩1分位で平面交差するのがよく見える歩道橋があるので
写真撮影には良いポイントのようです。
次は松陰神社駅。ここは名前の通り幕末多くの志士に影響を与えた吉田松陰を祀る松陰神社(門弟には、高杉晋作や伊藤博文もいます)の最寄駅です。
松陰神社前の下高井戸寄りにはタイミングが良ければ花が咲いています。
世田谷線の車両は10両編成あって、それぞれ色が違います。
世田谷線の沿線には花がたくさん植えられています。
上町駅には三軒茶屋方面ホーム脇には少量基地があります。
正式名称は「雪が谷検車区上町班」です。
世田谷線の全車両がここに所属しています。
次に世田谷駅、上町駅と続きます。
世田谷駅、上町駅では「ボロ市」が有名です。
毎年1月15、16日、12月15、16日の4日間、700あまりの露店に多くの人が賑う冬の風物詩です。400年以上の歴史を有し、代官屋敷を中心に、ボロ市通りには古道具や骨董品、日用雑貨などの露天が所狭しと並び、毎年多くの人々で賑わいます。
次の駅、宮の坂駅には元江の島鎌倉観光鉄道の601号が保存されています。
次の山下駅は小田急との乗換駅です。
小田急の駅名は豪徳寺なんですが、実際には世田谷線の宮の坂駅の方が近く、世田谷線には豪徳寺という駅名は無いので注意が必要です。
終点の下高井戸駅は京王本線と一つ屋根の下にあります。
下高井戸駅の世田谷線乗り場はちょっとわかりにくいの要注意です。
下高井戸の駅前には商店街がいくつもあって全部見て回ったら半日ぐらいかかりそうな位お店があります。
新旧合わせて様々な顔を持つ、世田谷線沿線。
機会があれば、是非散策してみて下さい。
執筆者:佐藤深雪