部屋干しはこうすれば臭わない!室内で洗濯物を干す時の6個のポイント

台風シーズンや梅雨や花粉の時期など、ベランダに洗濯物を干しづらい季節はなかなか困りものです。
部屋干しをする人も多いと思いますが、臭いや湿気が気になりますよね。特に一人暮らしの部屋となると、居住スペースに部屋干しをしなければいけない事態にもなりかねません。不快な思いをせずに部屋干しをするにはどうすれば良いのでしょうか。部屋干しのポイントをまとめていきます。
部屋干しには意外とメリットがある
洗濯といえば、快晴の空に太陽の光が降り注ぐ気持ちの良い屋外でするものというイメージがありますが、実は部屋干しにもメリットがあります。
洗濯物に花粉やホコリが付かない
洗濯物を太陽の光に当てて干すことで、殺菌効果が得られると考える人がいるかもしれません。しかし実は、外干しをすることで見えない花粉やホコリが衣類に付着してしまいます。特に洗濯物は濡れた状態で干すので、乾いた布よりも付着率が高いのです。部屋干しなら、せっかく綺麗に洗濯した洋服に汚れを付着させることがありません。
雨の心配をしなくていい
帰宅直前の突然の雨で、せっかく乾いた洗濯物が濡れてしまった、という経験を多くの人がしているのではないでしょうか。部屋干しなら、天気に左右されることなくいつでも洗濯をすることができます。夕立がきても、帰宅時間が遅くなっても、洗濯物の心配をする必要がなくなります。
衣類の変色を防げる
衣類は、太陽の光を直接当てることで色あせや劣化が進んでしまいます。お気に入りの洋服を長く着るためにも、部屋干しをおすすめします。特に黒色や色の濃い衣類は紫外線の影響を受けやすいため、太陽が直接当たる場所に干すのは避けた方が良いでしょう。
盗まれる心配がない
外干しをする場所によっては、お気に入りの洋服が盗まれてしまう可能性があります。ベランダには鍵がなく、低層の部屋であれば外から手が届く位置に洗濯物を干さなければいけない場合もあるでしょう。その点部屋干しであれば安心です。下着なども防犯上の理由から部屋干しすることをおすすめします。

室内で洗濯物を干す時の6個のポイント
メリットの多い部屋干しですが、臭いの面など抵抗がある人もいるでしょう。どういった点に注意することで、快適に部屋干しをすることができるのでしょうか?洗濯物を室内に干す時のポイントをご紹介します。
部屋の通気性をよくする
部屋干しをした際、洗濯物に付いてしまう嫌な臭いの原因は、カビと雑菌です。カビや雑菌の繁殖を抑えるために、通気性の良い室内に洗濯物を干しましょう。締め切った室内は空気の流れがないため洗濯物が乾きにくく、どんどん臭いが発生してしまいます。
窓を開けて空気の流れをつくるか、扇風機やサーキュレーターを使い風が洗濯物に直接当たるようにセッティングしてみましょう。
部屋の湿度に注意
部屋の湿度が上がってしまうと、洗濯物が乾きにくくカビや雑菌が繁殖しやすい環境になってしまいます。部屋の湿度を下げるために除湿機を使うのが良いでしょう。さらに脱水を2回行う、乾燥機を使用する、というのも効果的です。余計な水分を衣類の残さないことで、洗濯物の乾きも早くなります。
乾きやすい場所に干す
室内のどこに干すかで洗濯物の乾きやすさが変わります。
まずおすすめしたいのが「バスルーム」です。一見すると部屋干しに不向きな場所のように感じますが、換気の機能が備わっているため湿度が高くなく、風通しが良い場所なのです。バスルームに窓が付いている場合は、窓を開けておくことでさらに空気の流れができて乾きが早くなります。換気扇は洗濯物を干す1時間前から動かすと効果的です。
次におすすめしたいのが「部屋の中央」です。窓の位置から部屋の隅に洗濯物を干す人がいるかもしれませんが、部屋の中で空気がいちばん動くのは中央の部分です。さらに扇風機を下から当てると空気が動き洗濯物が乾くスピードが速くなります。
部屋干し用の洗剤をつかう
部屋干しの嫌な臭いの原因となる「カビ」「雑菌」の繁殖を防ぐ洗剤を使うこともポイントです。除菌・殺菌効果がある「酸素系漂白剤」と、香りと抗菌・防臭効果のある「柔軟剤」をセットでつかえば臭いの原因を抑えることができます。さまざまな香り・機能の洗剤があるのでお気に入りを見つけてみましょう。
干しかたを工夫する
洗濯物の干しかたに一手間加えるだけで、乾きのスピードが変わってきます。風通しが良くなるように、洗濯物同士の間隔を10〜15㎝開けたり、厚手の衣類と薄手の衣類を交互に掛けたりといった工夫で雑菌の増殖を抑えることにつながります。
部屋干し用グッズを揃える
部屋干しに向いた洗濯グッズを使うことで効率的に洗濯物を乾かすことができます。例えば衣類の間に空気が入るように太めのハンガーを選んだり、部屋の中でも場所を取らないコンパクトな物干しスタンドを選んだりすることで、ストレスなく部屋干しをすることができるでしょう。
対策をすれば部屋干しの嫌な臭いは防げる
部屋干しの臭いを防ぐためには、干し方以外にも気をつけたいポイントがあります。まずは臭いの発生源となる「洗濯機」です。
一見綺麗に見える洗濯機でも、洗濯槽の裏にはカビがびっしり…ということも。カビは温度が25℃、湿度が60%のときにもっとも繁殖しやすいと言われています。洗濯機はまさに、カビにとって天国とも言えるような場所なのです。
そんなカビだらけの洗濯機で洗濯をしていたら、いくら洗濯用洗剤を使っていたとしても衣類にカビが付着してしまいます。洗濯機のこまめな掃除をすることで嫌な臭いの原因となるカビを取り除きましょう。
洗濯槽の掃除には、発泡力で、洗濯槽にこびりついたカビなどの汚れを剥がして落とす「酸素系漂白剤」や、カビを分解して落とす「塩素系漂白剤」、環境にもやさしい「重曹」などを使った掃除方法があるので、どれかの方法で洗濯機のお手入れをしてみましょう。
さらに、洗濯物そのものに雑菌が繁殖してしまうパターンもあります。一人暮らしの場合、洗濯物がたまってから一気に洗濯をする人もいるでしょう。洗濯物が貯まるまでの間、衣類はどのような状態で置いてありますか?
洗濯機の中に入れっぱなしだったり、使ったばかりの濡れたタオルを湿気がこもったまま放置したりしていませんか。洗濯をする前に、衣類の菌が増殖してしまっては、洗濯機の中に菌を持ち込んでしまうことになりかねません。
臭いの原因となる菌を防ぐためには、基本的に洗濯物を溜め込まないようにすることが大切です。洗濯物を通気性の良いカゴに入れる、風通しの良い場所に置くといった工夫で菌の繁殖を防ぐことができます。
おわりに
部屋干しには部屋干しならではのメリットがあります。梅雨の時期や花粉の時期など、季節限定でも部屋干しを取り入れてみてはいかがでしょうか。通気性や洗剤選びなどのちょっとした工夫で、部屋干しの不快感が解消されていくはずです。
「部屋干しの嫌な臭いがする」というストレスがなくなれば、室内干しへの抵抗もなくなりそうですね。お気に入りの洋服を気持ちよく着るために、快適に洗濯をしていきましょう。
執筆者:編集部